開放F1.4、解像感と美しいぼけ味を両立させ、高次元の表現力を手に入れたポートレートレンズ
ソニーの最先端技術を惜しみなく投入し、従来よりも高い設計基準で作られたG Masterとして、圧倒的な解像性能と、αレンズならではのぼけ味をさらに進化させたポートレートレンズです。
新開発の超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズにより、圧倒的な解像力と美しいぼけ味の両立を実現。
ED(特殊低分散)ガラス3枚により、軸上色収差を大幅に軽減し、鮮明な描写と着色の少ない美しいぼけ像を創り出します。
コーティングにはソニー独自の技術であるナノARコーティングを採用。
逆光などの厳しい条件下であっても、ゴーストやフレアを抑えたポートレート撮影が可能です。
フォーカス駆動には、大きく重いフォーカスレンズを動かすためリングドライブSSMを採用し、スムーズなフォーカシングを実現。
さらに、2つの位置検出センサーにより、高精度な制御を実現し、高解像度時代のシビアなピント合わせに応えます。
さらに、絞りリングやAF/MFスイッチ、フォーカスホールドボタンの搭載、防塵防滴への配慮など、プロの方にも安心してお使いいただける設計を施しています。
レンズ構成:8群11枚
最短撮影距離:0.85m(AF時)、0.8m(MF時)
最大撮影倍率:0.12倍
焦点距離イメージ:127.5mm(*)
フィルター径:φ77mm
大きさ:最大径φ89.5mm、全長107.5mm
質量:約820g
※ 撮像素子がAPS-Cサイズのレンズ交換式デジタルカメラ装着時の35mm判換算値(mm)
※ 防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、ほこりや水滴の浸入を完全に防ぐものではありません
新開発の超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズにより、美しいぼけ味を損なうことなく高い解像感を実現
G Masterの優れた解像性能を支えるキーデバイスのひとつが、諸収差を効果的に補正する新開発の超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズです。
研磨が非常に難しい形状の非球面レンズの表面を、0.01ミクロン単位という従来よりも高い精度で管理し、非球面レンズで発生しやすい輪線ぼけを大幅に低減することで、美しいぼけ味を損なうことなく高い解像感を実現しています。
さらに、高解像度時代のボディの能力を最大限に発揮させるため、G Masterはクラス最高レベルの解像性能を目指し、従来よりも高い設計基準を設けて開発しています。
たとえば、50本/mmのMTF曲線のように従来の周波数に加えより高い周波数の性能基準も設けています。
ピント面では、F1.4の絞り開放時から高い解像性能を発揮。
被写体を細部にわたるまでシャープに描写するため、高い立体感を実感できます。
また、被写体を引き立たせ、写真を印象的にするために必要なぼけ味にもこだわり、偽色が少なく柔らかで、周囲に溶け込むようなぼけ味を実現しています。
αとして初めて採用された11枚羽根の円形絞りにより、自然できれいなぼけ表現が可能
レンズの表面を0.01ミクロン単位の精度で管理する新開発の超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズが、非球面レンズで発生しやすい輪線ぼけを大幅に低減するとともに、αレンズとして初めて採用された11枚羽根の円形絞りにより、とろけるような美しいぼけ表現を可能にしています。
3枚のED(特殊低分散)ガラスを適切に配置することで、軸上色収差も効果的に補正
解像感を低下させ、美しいぼけ味を損なう原因となる色収差は、3枚のED(特殊低分散)ガラスを適切に配置することで効果的に補正しています。
ナノARコーティング採用により反射を抑えたヌケの良い描写性能
ソニー独自のコーティング技術であるナノARコーティングの採用により、逆光時に発生しやすいフレアやゴーストの発生を軽減。
コントラストが高く黒が締まったヌケの良いクリアな描写を安定して得られるため、多様な撮影状況にあっても本格的な作品作りを楽しめます。
左:ナノARコーティングなし 右:ナノARコーティングあり
2つの位置検出センサーにより高精度にフォーカスレンズ位置を検出し、高解像度時代に求められる高いAF精度を実現
浅い被写界深度でのシビアなピント合わせを実現するために、2つの位置検出センサーを用いて、より高精度なフォーカスレンズ位置の検知・駆動制御を行うことで、高いAF精度を達成しています。
絞りリング、MFリング、AF/MFスイッチ、フォーカスホールドボタン搭載など、プロユースに応える高い操作性
プロの動画撮影で求められる即時性の高い操作を実現するために、絞りリングを搭載。
Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA(SEL35F14Z)同様、クリックのON/OFFをスイッチで切り替えられます。
さらに、MFリングやAF/MFスイッチ、フォーカスホールドボタンを搭載。
プロユースにも応える高い操作性を確保しています。
また、フードロックスイッチを採用しているため、携行時の不用意なフード外れを防ぎます。
防塵防滴に配慮した設計
防塵防滴の対応として、従来のシーリングに加え、レンズマウントゴムリングを採用。
カメラ本体との連結部の防塵対応を強化しています。
※ 防塵・防滴に配慮した構造になっていますが、ほこりや水滴の浸入を完全に防ぐものではありません
レンズ構成図
MTF曲線